【ペットと共存する家】S様邸


【ペットと共存する家】S様邸



一部床が痛み雨漏りもしてきたので、古くなった実家を住みよく建て替えたいとの依頼。
各展示場などを見ていくうちに、住宅の気密と断熱を同時に考えないといけない事も、よく学んだそうです。

室内で飼っている数匹の猫と一緒に過ごすため、冬暖かく共存する住まいをご提案です。
 

 

 

DATA
■福岡県中間市
■竣工年月: 2020年6月(外溝施工期間含む)
■家族構成: 夫婦 + 猫 + 亀
■敷地面積: 137.41 m2 (約41.5 坪 建物部分のみ)
■床面積: 1階:64.59 m2 + 2階:43.88 m2 = 108.47 m2(32.81 坪)
■仕様: 高気密・外断熱工法
C値(相当隙間面積)= 0.3 cm2/m2
■換気設備: 第3種集中換気システム(ルフロ400)


外観

金属屋根(ガルバリウム)片流れ2寸勾配、壁は窯業系サイディングです。
金属屋根は瓦に比べて軽いので、基礎への負担が軽くなる事が利点です。
比較的緩い2寸ぐらいの勾配を選択する場合は、雨漏りを考慮して金属屋根になります。

『家の中で十分に洗濯物が乾くので、バルコニーを造らなくてよかったです』とのお施主さまの言葉。
PM2.5や花粉の影響もあって室内干しをする方も多いのではないでしょうか?
高気密・外断熱(高断熱)住宅は、適切な換気環境を造り冷暖房の効きもよくなるため室内干しも有効です。

玄関は片引き戸を採用し、アクセント庇を取付しました。
庇本体は後付施工なので、取付下地に工夫が必要でした。

※片引き戸はK2仕様が選べないので、断熱にこだわる時は片開き戸を選択してください

 

 

 

 

 

キッチン

L型のキッチンをチョイス。
弊社でも採用の実例が少ないので、冷蔵庫など周辺の家具との納まりや換気扇の位置などはしっかりと打ち合わせ。
吊戸棚は外しました。

シンク裏の壁は、壁紙を木目調にしました。
周囲と柄を替える事で、部屋のアクセントになりました。

 

 

リビング

約19畳のLDKに5匹の猫と同居しています。
猫が潜って過ごすので、こたつは夏場でも片付けられないそうです。

日光の入る掃出し窓が暖かいようで、猫たちがゴロゴロしていました。

リビングのみ扉の色をピンクにしました。
落ち着いた色合いで木目もキレイ、かわいらしいですね。
ドアのデザインを打ち合わせている時期にLIXILから新色が出たので、即採用となりました。

床から1メートルぐらいのところが、見ると色が違うのがわかりますか?
爪研ぎを置いても猫が壁紙で爪を研いでしまうため、対策として保護シートを貼ったそうです。

ペットと共生する際は、注意が必要です。
例えば室内犬だと、フローリングで足を滑らせてしまい足腰を悪くする事例もあります。
防滑性のあるワックスを塗布したりカーペットを敷くなどペットにあった対策をしてください。
 
トイレ

タンクレスタイプのトイレは多機能で見た目もスタイリッシュ。
壁紙を一面だけ替えて、落ち着いた空間を演出しています。
紙巻器は木製で、お施主様の支給品です。
タンクレスのトイレは別に手洗いが必要ですが…?

 

 

 

こちらもお施主様が有田陶器市で一目ぼれしたものを取り寄せていただき、設置しました。
左がトイレの手洗器で、右は2階ホールに設置した洗面台のものです。
写真にはありませんが、鏡も陶器のフレームで出来ていました。
カウンターは積層の集成材を加工して、水栓金具も別途取り寄せて取り付けています。

収納関連

階段下の空間、もったいないと感じる人は多いと思います。
収納空間として利用しています。
写真の小さな開き戸が入り口で、収納内の高さは1Mぐらいしかありませんが、日用品のストックなどを入れておくとよいでしょう。

この埋め込みの本棚は階段の袖壁を利用、可動棚となっていますので高さの違う本にも対応。
ここ以外にも埋め込み棚は作っていますので、後ほどご紹介。

 

 

 

 

こちらは猫のためのスペース、通称『猫部屋』
猫のトイレを置く場所はここ決めていたので、ケージや砂を置けるよう棚を設置しました。
この棚は可動しない為、高さなどは現地にて打ち合わせして決めています。

上部に排気口設置したので、臭いの軽減にも期待しています。
すぐそばは勝手口から、ゴミを出すことができます。
壁の色違いで腰壁の様にみえるものが、前述した保護シートです。
 

 

 

 


左:外壁に面する一部分に埋め込み棚
断熱のラインが途切れることなくできるのは、外断熱工法だからこその強みです。
右:こちらの棚は部屋の間仕切りを利用して造っています。
模型を飾りたいとの要望で、高さや出幅は寸法をお伺いして造りました。

3連引き戸は3枚の戸が連動して稼働する事で、片側に移動させれば間口の半分以上が開きます。
そのため、折戸に比べて使い勝手がよいと考え、リビング収納などでご提案しています。

内部は可動棚を取り付けたりハンガーパイプを取り付けたりと、自由度も高いです。

 

 

 

 


温度計があったのでとらせていただきました。
午前10時、エアコンはついていません。
外気温が低いと室内外の温度差を体感できますが、撮影日の11月某日は17度ほどで暖かかったです。
エアコンを上手に使う事で、室温の温度差も小さくなります。

その後12月の寒い時期にお話ししましたが、今でもエアコンは20度設定で日中は暑くて消しているそうです。
 

相対湿度(湿度○○%)だけでなく、絶対湿度(水蒸気量○○g)も表記される温湿度計の設置もオススメします。


その他

気密測定の様子です。
住宅にどれだけ隙間があるのか?を数値化します。
お施主様も興味津々、結果を見守っていました。
【引違い窓が多い】【玄関が片引き戸である】が懸念材料でしたが
結果は C値= 0.3 cm2/m2 と、よい数値でした。
内装が終わった段階で測定する会社が多いようですが、私達は建築の途中…おおむね中間検査後に測定するようにしています。
どこからか隙間ができていた時に手直しができるためです。


上棟式を執り行いました。
お施主様、ご親族様にも上がってもらい赤いタオル(手ぬぐい)を身に着けます。
棟梁に祝詞をあげてもらっています。
その後、ご近所の方へご挨拶とご多幸を兼ねて餅まきをしました。

ちなみに、上棟式に使う道具一式は【上棟式セット】としてお茶屋さんなどで購入する事が出来ます。