【収納を1箇所にまとめる家】 高気密外断熱の家 Y様邸
現在お住まいのアパートが収納力が少なく家族も増えて狭くなってきたため、数年前からマイホームを計画。
収納をなるべく多くつくって、着替えや荷物をしまえるように計画をしました。
当店の高気密住宅の魅力を十分に理解していただき、高気密外断熱工法で新築させていただきました。
DATA
■福岡県中間市
■竣工年月: 2015年8月
■家族構成: 夫婦 + 子供3人
■敷地面積: 280.17 m2 (84.75 坪)
■延床面積: 101.64 m2 (30.75 坪)
■高気密・外断熱工法
■C値(相当隙間面積)= 0.15 cm2/m2
屋根・外装
屋根材はガルバリウム鋼鈑。在来工法ではガルバリウム鋼鈑屋根は雨音が気になってしまう事がありますが、当店の外断熱工法では2重屋根構造になっており雨音も気になりません。また、屋根材を軽くすることで地震力の軽減にも繋がります。
外壁は、1階を窯業系サイディング、2階を金属サイディングを縦張りで張り分けてアクセントをつけました。
物干し竿のようなものは、ホスクリーンという商品の屋外用のものです。
竿がけの長さも変えられるので、お施主様には好評です。室内用ももちろんありますよ!
- 1階:ニチハ Vシリーズ しぶきV プラムMGクリームⅡ
- 2階:旭トステム外装 Danサイディング スパンサイディングS ディープグリーン
玄関ホール
お客様用の入り口とご家族用の入り口をわけました。
いわゆる、【シューズクローク】です。
お互いのスペースは壁で仕切られますが、玄関への動線はドアは設けず、狭さを感じさせにくいようにしました。
入り口をお客様とご家族の脱ぎ履きの動線を分けることで、玄関が靴で散らかることがなくなり、すっきりとします。
キッチン
キッチンにカウンターを設置して食事や配膳ができるようになっています。 調理する手元が見えないようにキッチンより高く、部分的に壁を作っています。 家事をしながらお子様の宿題を見てあげることもできますね。 システムキッチン:LIXIL アレスタ |
LD~和室
リビングと隣り合わせの和室には扉を設置せず、ロールスクリーンで間仕切ることにしました。 こうすることで、普段は広々としたリビングスペースに、ロールスクリーンを降ろせばお子様のお昼寝部屋にもなります。 階段下のスペースを利用して、稼働棚で棚の高さを変えられる収納にしました。 1階のフローリングを、標準仕様のものから変更しています。 フローリング:LIXIL D.フロアー チェリー |
子供室
将来的に2部屋に区切られるよう、扉は2枚設置しています。 各部屋にクローゼットを設けておりませんが、理由はこの次の項目へ。 建具はPanasonic製にしました。 白を基調にした木目の大きなドアが、とても印象的です。 建材関係:Panasonic ベリティス |
収納(家族用)
一番のご要望が『家族全員分の着替えを置ける収納場所』でした。 ウォークインタイプにしていますので、お子様が小さい間は収納でまとめて着替えを済ませることもできます。 約8畳を使ったこの部屋は、半分は棚とパイプを、もう半分はタンスなどを持ち込めるように棚などは作っていません。 |
以前まで暮らしていたアパートに比べ、結露もなく夏場でもエアコンはあまり使わなかったそうです。
唯一の不満は 【コートを着るべきかどうかが、外に出ないとわからない】 事だそうです。
なるほど~と思いました!
当店の工法の断熱性の高さを表している感想のひとつだと思いました。
高気密の暮らしにとてもご満足頂いているご様子でした!!
※これより下の内容は、施工中の現場の様子をご覧いただけます!!
施工中現場のご紹介
それでは、施工風景を見てみましょう。
まずは古屋を解体していきます。
更地にしてから、家の形を出して(地縄張り)地盤調査を行います。 地盤調査は、住宅の地盤調査ではおなじみのスウェーデン式サウンディング試験です。 | |
地盤調査の結果は良好でしたので、地盤改良は不要になりました。 地鎮祭も無事に執り行い、土地神様にご挨拶。工事の安全と同時に、お施主様の益々の繁盛発展を祈願します。 |
基礎工事開始です。 掘削から基礎のベースとなるものを造っていき、防蟻処理を行います。今回は薬剤散布の施工としました。 | |
しっかりと鉄筋を組み、指定確認機関による配筋検査もクリア、そのあとは ベースコンクリート → 立ち上がりコンクリート → レベル調整 の順番に施工して完成です。アンカーボルトやホールダウンも配置この時に設置。 オール電化でなくガスにしましたので、ガスの先行配管も行っています。 |
上棟日の天候は天気は晴れ。
風も少なく暑い一日でしたが、とてもよい上棟日和でした。
怪我もなく、順調に工事が進み一日目が終わりました。
捨て屋根を造った後は防湿気密シートで捨て屋根を囲み、屋根断熱材を敷き込みました。屋根の下地組をして本屋根を造ります。 今回、屋根材はガルバリウム鋼鈑をチョイスしました。 | |
家の外周部を、構造用合板でしっかりと張り、耐力壁を造ります。 そのため、家の中に筋交はあっても1~2本とほとんどありません。(全くない場合もあります) 上棟後の防蟻工事もしっかりと。柱の1mぐらいの高さまで薬剤を散布してます 塗布した箇所はスタンプを押して、構造検査時に検査員が確認します。 |
給気口(左)とサッシの周囲(右)を気密と防水のためしっかりと処理しています。 ここをきちんとしないと、気密漏れを起こすだけでなく漏水の恐れも出てきます。 ここをしっかりと処理をすることで、後に行う気密測定時の結果に大きく左右されていきます。 |
いよいよ気密測定です。 毎回の事ですが、測定値がどれだけ小さくなるのか?緊張の瞬間です。 気になる数値は… C値 = 0.15 cm2/m2 でした。 C値とは、相当隙間面積と言うもので、1平方メートル当たり何平方センチメートルの穴があるか?を表しています。 今回の測定結果は、名刺半分ぐらいの無駄な隙間がある計算になります。 住宅の高気密化は、 熱損失の減少 → 熱が逃げにくい 換気効率のUP → いつでも新鮮な空気を室内へ 保温性の向上 → 熱が逃げにくい(熱しにくく、冷めにくい) など、メリットはとても多いのです。高断熱化ももちろん重要ですが、この『高気密化』を重視している工務店は少ないと思います。 | |
今回は構造見学会も兼ねて、お客様や協力会社様をご招待して勉強会を行いました。 お客様からは気になる間取りや気密・断熱の事、協力会社様からは施工方法についての疑問や質問が飛び交い、とても有意義な勉強会となりました。 ここでちょっと宣伝!! 見学会では、高気密性や外断熱のよさを体感できるチャンス! 気密測定はなかなか目にすることはないのではないでしょうか? 気密測定会・構造見学会開催時はホームページでお知らせしておりますので、要チェック!! 是非ご体感くださいね! |
ちょっと話が脱線しましたが… 断熱材を隙間無く張っていきます。開口部などで切かぎの大きな箇所は発泡ウレタンで埋めます。 | |
この後は、内装工事や左官工事、美装工事のあと、完了検査を受けてお引渡しとなります! |