サッシの取り替え

和風の家の木製建具を取り換えてほしいとの依頼です。
建具のみを作り替える提案もしましたが、建具のガタツキや隙間風の問題などから、アルミ複合サッシに取り替えることにしました。
通し間をつなぐ長い広縁に、4枚建ての掃き出し窓が2か所設置してあります。
建具本体は問題ないのですが、吊束(鴨居を受けている木材)が少し下がっていることが原因で開け閉めに影響がでて、建具がすり減ったり床が傾いた入りしてガタツキがでているようです。
このような開口部の特に広い部位では、起こりやすい事象です。
下地を新たに補強し、新しくサッシを取り付ける提案にしました。
状況確認も終えたので、作業に取り掛かりましょう!
まず、既設の建具を解体し雨戸の敷居なども取り外します。
新しく下地を組み直し、下がらないようある程度の補強もします。
サッシと柱の間に隙間ができる箇所は、3×10板を張って塗装しています。
雨戸の戸袋が漆喰壁の中に埋め込まれているため、解体はせず残すことにしました。
取り替えとはいえほぼ後付けの形なので、雨漏り対策からもサッシ周辺のシーリングが重要です。
しっかりとシーリング処理し、設置完了です。
サッシはきれいになりましたが、新築から数十年たった縁甲板は雨漏り跡や日焼けが目立つように。
せっかくなので広縁もキレイにしましょう。
撤去はせず、上から新しい縁甲板を貼り足しています。
貼り足す際は、下地と同じ目地にならないように注意します
外から見た写真と…
室内側、サッシの枠の色は内外で変えています。
壁は、塗り壁の色に近い壁紙を貼りました。
最後にカーテンレールとカーテンを取り付けて、工事は完了となります。